私たちは、業務効率化を進める中でいくつかのSaaS(Software as a Service)を基盤として採用しています。
具体的には、board、Airtable、Toggl Trackといったツールです。
正直にお話しすると、これらのツールを選んだ当初は、「緻密な戦略」があったわけではありません。代表の酒井が以前から知っていた、または「これが良さそうだ」という直感で導入し、使い始めた側面も大きかったのです。
しかし、結果的にこれらのツールは弊社の基盤として非常にうまく機能しています。なぜ、これらのツールがフィットしたのか。後から振り返ることで見えてきた、データ連携を前提とするツール選びの「3つの共通基準」をご紹介します。
私たちが選んだツールは、それぞれ機能がシンプルで目的が明確です。
機能が多すぎると、そのツール自体が複雑になり、他のサービスとの連携を妨げます。
必要な機能に絞られているからこそ、データ連携が容易になる、というメリットがあります。
私たちが海外製のSaaSを多く利用しているのは、APIの充実度にあります。
一般的に、海外SaaSは開発当初からAPIの公開に積極的で、サードパーティーが連携しやすいようドキュメントが非常に充実しています。私たちはこのAPIの充実度こそが、将来的なデータ連携やカスタマイズの自由度を保証する要素だと考えています。
また、日本国内のSaaSと比較して、海外SaaSの利用が多いという背景もあり、自然とAPI連携がしやすいツールが集まりました。
データ基盤となるツール選定では、セキュリティとデータ管理の統一も重要な要素です。
これらのツールは、結果的にデータ連携において非常に優れた基盤となりました。
今後は、この経験から学んだ「目的のシンプルさ」「APIの充実度」「セキュリティ/データ統一性」という3つの基準を、新たなツール選定やお客様へのご提案の際に、より明確な判断軸として活用していきます。
私たちの事例が、ツールの導入を検討されている方の一助となれば幸いです。